ジンドゥークリエイターのクッキーバナーが新しくなった
ジンドゥー茶屋講師、ナカムライクウェブの中村です。
2023年6月にジンドゥーより告知がありましたが、ジンドゥークリエイターのクッキーバナーが新しくなり、順次各HPのクッキーバナーが刷新されていっております。
僕の管理サイトでも2023年9月時点で複数サイトでクッキーバナーが変わったのを確認しました。
(※上記画像がそのクッキーバナーです)
ちなみにクッキーバナーというのはCookie使用の明示と同意または拒否設定ができ、ポップアップで表示される枠のことを言います。
クッキーバナーの表示がでかい。。
皆さん思ったでしょうけど、以前の使用に比べかなりクッキーバナーがでかくなりましたよね。。
まだパソコンで見る分には許容範囲ですが、スマホではもうHPがほとんど見えませんから、何かしらボタンを押して対処しないとHPを見進めることができません。
大手企業のHPなどでは同じようなクッキーバナーが当たり前のように表示されるようになってきましたので、クッキーバナー自体にそこまで驚く人は減ったかもしれませんが、そうは言ってもよく知らない人には怖さがありますし、初めてHPを見に来てくれた人に嫌がらせのような煩わしいクッキーバナーを見せるのは嫌ですよね。。
そもそもクッキーって何ですか?
そもそもクッキー、英語で書くとCookieとは何か?
ホームページを見に来た人の情報を記憶するための仕組みです。
HPを閲覧する際に毎回ログイン入力しなくてもよかったりすることや、色んなHPで表示される広告が最近調べたり購入した商品になってたりするのはCookieの使用によってできることです。
クッキーバナーは非表示にできないの?
クッキーバナーは管理画面の「基本設定」⇒「プライバシー・セキュリティ」⇒「プライバシーポリシー」タブで「Cookieバナーを表示する」のチェックボタンをオフにして保存すれば非表示にできます。
ちなみにジンドゥーAIビルダーのクッキーバナーはON/OFFの機能はなく、常にONです。
クッキーバナーは非表示にしてもいいの?
ここがとても気になるところですよね。
僕自身も法律に詳しいわけではないので色々調べ、ジンドゥー公式にも問い合わせてみました。
まず、ジンドゥー公式からいただいた回答はこちらです。
お問い合わせいただきました件ですが、今回のCookieバナーについては日本の法律「電気通信事業法」の改定に伴い、表示させたものになります。
重要|電気通信事業法改正に伴う外部送信規律へのご対応方法と Cookie バナー表示のご案内
「電気通信事業法」では、下記のサービスを行っているホームページの場合には、表示が必要になります。
・メッセージ媒介サービス
・SNSサービス
・検索サービス
・ニュース等のまとめサイト
上記のサービス提供のホームページではない場合には、バナーを表示させる必要はございませんので、非表示にしていただければと存じます。
つまり、ジンドゥークリエイターを利用されている大半のHPはクッキーバナーを表示しなくてもいいということですね。
電気通信事業法で示されているサービスの詳細については、総務省が提供している「外部送信規律について」というPDFでわかりやすく説明されているのでご参考にしてください。
外部送信規律について|総務省
https://www.soumu.go.jp/main_content/000862755.pdf
メッセージ媒介サービス:会員同士でのメッセージのやり取りですね。ジンドゥーでそもそもできません。
SNSサービス:SNSをジンドゥーを介してサービス提供する人はいないでしょう。
検索サービス:GoogleやYahoo、Bingのような検索エンジンをジンドゥーでやれませんよね。
ニュース等のまとめサイト:これはジンドゥーでもできそうですが、かなりレアケースでしょう。
というわけで、ジンドゥークリエイターの9割以上のHPは電気通信事業法の改定に伴ってクッキーバナーを表示するという必要はなさそうです。
クッキーバナーを表示させる必要があるケース
ただし、クッキーバナーは元々刷新される前からあったわけで、何かしらの理由があって表示のON/OFFができるようになっています。
では、クッキーバナーを表示させる必要がある場合はどういうケースでしょうか。
HPに外部の広告を掲載している
アフィリエイトなどの目的で広告を表示するタグを埋め込んでいるような場合は、クッキーバナーを表示していないと2022年4月に施行された改正個人情報保護法に抵触する可能性があります。
「個人情報保護法」をわかりやすく解説 個人情報の取扱いルールとは?|政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201703/1.html
この法律改正によってCookieを使用する場合はそのことをHPで明示しなければいけなくなりました。
広告などは「サードパーティーCookie」と言って、HP運営者とは別の第三者にCookieデータを渡す形になるため、改正個人情報保護法に抵触してしまいます。
アクセス解析に使用するGoogle AnalyticsもCookieを使用するのですが、こちらは「ファーストパーティーCookie」と呼ばれ、HP運営者のみがCookieを使用する形になるので改正個人情報保護法に抵触しません。
クッキーバナーの表示は不要となります。
その他にも何かしら外部のタグを埋め込んだりしている場合は一度そのタグがサードパーティCookieを使用するのかどうか確認した方がいいかもしれません。
外国に商品やサービスを販売している
英語のページなどを設けて外国に商品やサービスを販売している場合は日本の法律ではなくGDPR(EU一般データ保護規則)というヨーロッパの法律によりクッキーバナーを表示する義務が発生します。
しかもこちらの場合はHPを表示させた時点ではまだCookieを使用してはいけないので、それに対応できるクッキーバナーの設置が必要になるんです。
ジンドゥークリエイターのクッキーバナーはHPが表示された時点ではCookieは未使用の状態で同意ボタンを押すか、部分的に使用許諾を選択して同意ボタンを押してからでないとCookieが使用されない仕組みです。
この機能を無償で提供してくれ、随時法律改正に合わせて調整してくれるという意味ではジンドゥーは大変ありがたいですよね。
しかも無料プランでさえもクッキーバナーを使用できますから!
ちなみにCCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)という法律もあり、こちらの法律でもCookieが個人情報とみなされたため、アメリカのカリフォルニア州の住人を対象に商売をされている場合はクッキーバナーを表示する義務が発生します。
ジンドゥークリエイターユーザーでこちらに当てはまる方は少ないとは思いますが。
クッキーバナーの表示義務があるのに表示しなかった場合の罰金
GDPRに違反した場合は最低100万ユーロ(約1億2000万円)の制裁金が科されるらしいので恐ろしいですよね!最低が1億って!
CCPAも違反1件ごとに最大2,500ドル(約36万円)の罰金があるそうです。
日本の小さな個人事業主のHPまでチェックしに来ないだろうとは思いますが、外国向けに商売されている方はくれぐれもお気をつけください。
日本の改正個人情報保護法については、広告をHPに掲載しているのにクッキーバナーを出さないでそれが見つかった場合にどれくらいの罰金が科せられるのか、それについては色々調べてみたのですが、よくわからないんですよね。
「不正な利益を測る目的で個人データを盗用した場合、1年以下の懲役または50万円以下の罰金」とあるので、広告で利益を得るのがそれに該当するのかもしれません。
罰金についてご存知の方いらっしゃれば教えていただけますと幸いです。
クッキーバナーをもっと小さくできないか
クッキーバナーの表示が必要だとして、もうちょっと小さくしてもらえないものか、と思う人も多いでしょう。
そもそも4.7インチのスマホの画面だと、「マーケティング/サードパーティー」というボタンが押せないので、これって機能として不完全なのではと思うんですけどね。。
CSSがわかる方であればちょっと幅をいじったりしてカスタマイズしてみることはできると思いますが、小さくするにしてもなかなかカスタマイズが難しそうです。。
僕もちょっとやってみたのですが、ボタンの縦3つ並びをそのうち2つを横に並べて、チェックボタンの幅を狭めるくらいはできましたが、それでもスマホの画面のほとんどを覆い尽くすのに変わりはありませんね。。
ちょっとだけCSSカスタマイズしてみた。
— ナカムライクウェブ|小さなお店・会社のホームページ制作とWEB集客|大阪府豊中市 (@nakamulikeweb) August 23, 2023
✅各ボタンの縦幅を縮める
✅一部同意・拒否ボタンを1列にまとめる
✅同意ボタンの下にチェックボタンが隠れる場合わかりにくいので同意ボタン枠の背景に色をつけた上で透過
加えて文章に人間味を出してみた。 pic.twitter.com/zP2AnfWcCT
これはもうジンドゥーにお願いして元の仕様を変えてもらうしかなさそうなので、クッキーバナーの表示義務がある方で大きさに不満がある方は改善要望をジンドゥーに送りましょう。
個人情報保護の法律は規制が厳しくなる一方
現状ではサードパーティーCookie使用の場合のみクッキーバナーの表示義務が発生するわけですが、個人情報に関しては年々規制が厳しくなる一方だなと感じています。
ヨーロッパがかなり個人情報保護に敏感なので、あちらに合わせて日本も追従する形になるのでしょう。
現状はクッキーバナーを出さなくてもいいご商売であっても、今後の個人情報保護に関する法律には注視するようにしてください。
ここに書いている内容については、法律に詳しくないWEBデザイナーが書いている記事なので、間違った案内をしている可能性はあります。
詳しくは皆さんでしっかりお調べいただきたいですし、詳しい方がいらっしゃって記事内の間違い等にお気づきになった際はお問い合わせフォームより教えていただけると非常に助かります。
記事など書かれていらっしゃったらURLを紹介させていただきますので。
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